国土 入 企第 2 8 号 平成 30 年2 月1 6 日
各都 道府 県知 事 殿
(市 町村 担当 課、 契 約担 当課 扱い ) 各指 定都 市市 長 殿
(契 約担 当課 扱い )
国土 交通 省土 地・ 建 設産 業局 長
技能 労働 者へ の適 切 な賃 金水 準の 確保 に つい て
技 能 労 働 者 の 確 保・育 成 の た め に は 、適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 等 に よ る 処 遇 改 善 が 極 め て 重 要 で す 。
国 土 交 通 省 に お い て は 、こ れ ま で の 5 度 に わ た る 公 共 工 事 設 計 労 務 単 価 の 上 昇( 平 成 2 5 年 4 月 、平 成 2 6 年 2 月 、平 成 2 7 年 2 月 、平 成 2 8 年 2 月 及 び 平 成 2 9 年 3 月 )に 際 し 、そ の 都 度 、建 設 業 団 体 の 長 あ て に「 技 能 労 働 者 へ の 適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 に つ い て 」( 平 成 2 9 年 2 月 1 0 日 付 け 国 土 入 企 第 2 3 号 等 )を 発 出 す る と と も に 、国 土 交 通 大 臣 、副 大 臣 又 は 大 臣 政 務 官 か ら 建 設 業 団 体 4 団 体 に 対 し 、技 能 労 働 者 に 係 る 適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 、社 会 保 険 加 入 の 徹 底 等 を 直 接 要 請 し て き た と こ ろ で す 。
ま た 、多 く の 建 設 業 団 体 に お い て も 、技 能 労 働 者 に 対 す る 適 切 な 水 準 の 賃 金 の 支 払 い 、社 会 保 険 へ の 加 入 の 徹 底 等 に つ い て 決 議 が な さ れ る 等 、現 場 の 技 能 労 働 者 の 処 遇 が 改 善 さ れ る よ う 、 業 界 を 挙 げ て 取 り 組 ん で い る と こ ろ で す 。
と そ の 中 長 期 的 な 担 い 手 の 確 保・育 成 に 配 慮 し つ つ 、発 注 関 係 事 務 の 適 切 な 実 施 に 取 り 組 ん で い る と こ ろ で す 。
本 日 、国 土 交 通 省 が 平 成 3 0 年 3 月 か ら 適 用 す る 公 共 工 事 設 計 労 務 単 価( 以 下 「 新 労 務 単 価 」 と い う 。 ) が 決 定 ・ 公 表 さ れ 、 平 成 2 9 年 3 月 か ら 適 用 さ れ て い る 公 共 工 事 設 計 労 務 単 価 ( 以 下「 旧 労 務 単 価 」 と い う 。) と 比 べ 、 全 国 平 均 で 2 . 8 % 、 被 災 3 県 ( 岩 手 県 ・ 宮 城 県 ・ 福 島 県 ) の 平 均 で は 1 . 9 % の 上 昇 と な っ た と こ ろ で す 。こ れ に よ り 、平 成 2 4 年 度 の 労 務 単 価 と 新 労 務 単 価 を 比 べ る と 、全 国 平 均 で 4 3 .3 % 、被 災 3 県 の 平 均 で は 5 8 .3 % の 上 昇 と な り ま す 。
こ う し た 中 、技 能 労 働 者 の 賃 金 は 平 成 2 8 年 ま で の 4 年 間 で 約 7 % 上 昇 し て お り 、他 産 業 と 比 較 し て も 高 い 伸 び 率 を 示 し て い る も の の 、製 造 業 と 比 べ 低 い 水 準 と な っ て い ま す 。ま た 、政 府 か ら 経 済 界 に 対 し 、賃 金 の 継 続 的 な 引 上 げ に 向 け た 取 組 が 要 請 さ れ て い る と こ ろ で す 。
以 上 を 踏 ま え 、各 地 方 公 共 団 体 に お か れ て は 、下 記 の 措 置 を 講 じ る こ と に よ り 、適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 を 促 し 、技 能 労 働 者 の 処 遇 改 善 を 図 る よ う 、お 願 い し ま す 。
な お 、別 添 1 を 各 建 設 業 団 体 の 長 あ て に 通 知 し て お り ま す の で 、併 せ て お 知 ら せ し ま す 。
各 都 道 府 県 に お か れ て は 、 貴 都 道 府 県 内 の 市 区 町 村 ( 指 定 都 市 を 除 く 。) の 長 に 対 し て も 、 本 要 請 の 周 知 徹 底 を お 願 い し ま す 。
記
1. 新労 務単 価の 早 期活 用に つい て
公 共工 事品 質確 保 法第 7条 第1 号に お いて、発注 者は、受注 者が 公共 工事 の品 質 確 保 の 担 い 手 を 中 長 期 的 に 育 成 ・ 確 保 す る た め の 適 正 な 利 潤 を 確 保 で き る よ う、市 場実 態等 を的 確 に反 映し た積 算に よ り、予 定価 格を 適正 に 定め なけ ればな らな いと され てい る こと を踏 まえ、その 積 算に 当た って は、新 労 務単 価の 速やか な活 用に 努め るこ と 。
国 土交 通省 直轄 工 事で は、本 日付 の新 労 務単 価の 上昇 を受 け、別添 2の とお り、 ① 平成 30 年3 月1 日 以降 に契 約を 締結 す る工 事の うち、旧労 務 単価 を適用
して 予定 価格 を積 算 して いる もの につ い ては、新労 務単 価に 基 づく 請負代 金額 に変 更す る
② 平成 30 年2 月2 8 日以 前に 契約 を締 結 した 工事 のう ち、3 月 1日 におい て工 期の 始期 が到 来 して いな いも のに つ いて は、「 賃金 等の 変 動に 対する 工 事 請 負 契 約 書 第 2 5 条 第 6 項 の 運 用 に つ い て 」( 平 成 2 6 年 1 月 3 0 日 付け 国地 契第 57 号、国官 技第 25 3号、国 営管 第3 93 号、国 営 計第 1 07 号、国港 総第 47 1号 、国 港技 第9 7号 、国 空予 管第 49 1号 、国 空 安保 第7 11 号、国空 交企 第5 23 号、国北 予第 36 号)の記 1.(1 )及 び2 .か ら8 .ま で (4.(3 )を 除く 。)の 規定 を準 用す る
こと 等と した ので 、 これ を参 考と して 、 適切 な運 用に 努め る こと 。
3.法定 福利 費等 の適 切な 支払 いと 社会 保 険へ の加 入徹 底に 関 する 指導 等に つい て
新労務 単価 にお い ても 、引 き続 き、技能 労働 者が 社会 保険 へ 加入 する ため に 必要 な社 会保 険料 の 本人 負担 分が 勘案 さ れて いる ほか 、国 土交 通省 直轄 工事 にお いて は、平 成2 4年 4 月に 行わ れた 現場 管 理費 率式 の見 直し に より、事業 主が負 担す べき 法定 福利 費 につ いて も、適切 に予 定価 格に 反映 され る よう 措置 され てい る。こ れを 参考 とし て、貴 団体 発注 工事 にお いて も、法 定福 利費 等(社 会保 険料 の事 業主 負担 分及 び 本人 負担 分)が適 切に 予定 価格 に反 映さ れ るよ う措 置す るこ と。
また、受注 者と 下請 業 者と の間 でも、標準 見 積書 等の 法定 福利 費 を内 訳明 示し た見 積書 の活 用等 に より 、法 定福 利費 を適 切に 含ん だ額 によ る 下請 契約 が締 結さ れる よう、発注 者と し て、受 注者 に法 定福 利 費の 適切 な支 払い の 指導 や支 払状況 の確 認を する とと も に、新労 務単 価の 上昇 を踏 まえ た適 切な 水 準の 賃金 の支 払い を指 導す るこ と。
め て 社 会 保 険 未 加 入 業 者 の 公 共 工 事 か ら の 排 除 を 図 る こ と が 規 定 さ れ て い る こ と や 、「 建 設 業 に お け る 社 会 保 険 等 未 加 入 対 策 に つ い て 」( 平 成 2 8 年 6 月 1 6 日 付 け 総 行 行 第 1 2 3 号・国 土 入 企 第 6 号 )等 で こ れ ま で に 要 請 し て き た 内 容 を 踏 ま え 、 社 会 保 険 加 入 業 者 に 限 定 す る 取 組 を 実 施 す る こ と 。
4. 適正 な価 格に よ る契 約の 推進 につ い て
公 共 工 事 の 入 札 及 び 契 約 の 適 正 化 の 促 進 に 関 す る 法 律( 平 成 1 2 年 法 律 第 1 2 7 号 )において 、公 共工 事の 入札 及び 契 約の 適正 化の 基本 と なる べき 事項 にダ ンピ ング 受注 の防 止 が規 定さ れて いる こ とや、適正 化指 針に お いて、ダン ピング 受注 は下 請業 者へ の しわ 寄せ や技 能労 働 者の 賃金 水準 低下 等 につ なが りや すく、 担い 手の 確保・育 成を 困難 とす るも ので あ ると され てい るこ と、また「公 共工 事 の円 滑な 施工 の確 保 につ いて」(平 成3 0 年2 月2 日付 け総 行 行第 19 号・国 土入 企第 26 号)等 でこ れ まで に要 請し てき た 内容 を踏 まえ、低入 札 価格 調査 制度及 び最 低制 限価 格制 度 の適 切な 活用 を徹 底 する こと 等に より 、ダ ンピ ング 受注 の排 除に 努め るこ と。
また 、公 共発 注者 であ って も、建設 業法( 昭 和 2 4 年 法 律 第 1 0 0 号 )第19 条の 3に 規定 され て いる とお り、建 設工 事 の注 文者 は、自 己の 取 引上 の地 位を不 当に 利用 して 、工 事の 施工 に通 常必 要と 認 めら れる 原価 に満 た ない 金額 での 契約 を締 結し ては なら な いこ とに つい て、 改 めて 趣旨 の徹 底を 図 るこ と。
5. 適正 な工 期設 定 に伴 う必 要経 費の 確 保に つい て
工 期 の 設 定 に 当 た っ て は 、「 建 設 工 事 に お け る 適 正 な 工 期 設 定 等 の た め の ガ イ ド ラ イ ン 」( 平 成 2 9 年 8 月 2 8 日 建 設 業 の 働 き 方 改 革 に 関 す る 関 係 省 庁 連 絡 会 議申 合せ)に基 づき、建設 工事 に従 事す る 者の 週休 2日 の確 保 など を考 慮し て適 正な 工期 の設 定に 努 める とと もに 、適 正な 工期 設定 に伴 い、労務 費( 社会 保険 の 保険 料の 本人 負担 分 を含 む賃 金)、社会 保 険の 法定 福利 費(社 会 保険 の保 険料 の事 業 主 負 担 分 )、 建 設 業 退 職 金 共 済 制 度 に 基 づ く 事 業 主 負 担 額 な ど の 必 要 経 費 に し わ寄 せが 生じ ない よ う、当該 工期 設定 に伴 い必 要と なる 共通 仮 設費 や現 場管 理費 など を請 負代 金に 適 切に 反映 する こと 。
別添1
国土 入 企第 2 7 号
平成 30 年2 月1 6 日
建設 業団 体の 長 殿
国土 交通 省土 地・ 建 設産 業局 長
技能 労働 者へ の適 切 な賃 金水 準の 確保 に つい て
技 能 労 働 者 の 確 保・育 成 の た め に は 、適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 等 に よ る 処 遇 改
善 が 極 め て 重 要 で す 。
国 土 交 通 省 に お い て は 、こ れ ま で の 5 度 に わ た る 公 共 工 事 設 計 労 務 単 価 の 上
昇( 平 成 2 5 年 4 月 、平 成 2 6 年 2 月 、平 成 2 7 年 2 月 、平 成 2 8 年 2 月 及 び
平 成 2 9 年 3 月 )に 際 し 、そ の 都 度 、建 設 業 団 体 の 長 あ て に「 技 能 労 働 者 へ の
適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 に つ い て 」( 平 成 2 9 年 2 月 1 0 日 付 け 国 土 入 企 第 2 3
号 等 )を 発 出 す る と と も に 、国 土 交 通 大 臣 、副 大 臣 又 は 大 臣 政 務 官 か ら 建 設 業
団 体 4 団 体 に 対 し 、技 能 労 働 者 に 係 る 適 切 な 賃 金 水 準 の 確 保 、社 会 保 険 加 入 の
徹 底 等 を 直 接 要 請 し て き た と こ ろ で す 。
ま た 、多 く の 建 設 業 団 体 に お い て も 、技 能 労 働 者 に 対 す る 適 切 な 水 準 の 賃 金
の 支 払 い 、社 会 保 険 へ の 加 入 の 徹 底 等 に つ い て 決 議 が な さ れ る 等 、現 場 の 技 能
労 働 者 の 処 遇 が 改 善 さ れ る よ う 、 業 界 を 挙 げ て 取 り 組 ん で い る と こ ろ で す 。
さ ら に 、公 共 工 事 発 注 機 関 に お い て は 、平 成 2 6 年 6 月 に 改 正 さ れ た 公 共 工
事 の 品 質 確 保 の 促 進 に 関 す る 法 律( 平 成 1 7 年 法 律 第 1 8 号 。以 下「 公 共 工 事
品 質 確 保 法 」と い う 。)等 の 趣 旨 を 踏 ま え 、将 来 に わ た る 公 共 工 事 の 品 質 確 保
と そ の 中 長 期 的 な 担 い 手 の 確 保・育 成 に 配 慮 し つ つ 、発 注 関 係 事 務 の 適 切 な 実
施 に 取 り 組 ん で い る と こ ろ で す 。
「新 労務 単価 」と いう 。)が決 定・公表 され 、平 成 2 9 年 3 月 か ら 適 用 さ れ て い
る 公 共 工 事 設 計 労 務 単 価 ( 以 下 「 旧 労 務 単 価 」 と い う 。 ) と 比 べ、 全 国 平 均で
2.8% 、被災 3県( 岩手 県・宮城 県・福 島県 )の 平均 では 1 .9 %の 上昇 とな
った とこ ろで す。こ れ によ り、平 成2 4年 度 の労 務単 価と 新労 務 単価 を比 べる と、
全国 平均 で4 3. 3 %、 被災 3県 の平 均 では 58 .3 %の 上 昇と なり ます 。
こ う し た 中 、技 能 労 働 者 の 賃 金 は 平 成 2 8 年 ま で の 4 年 間 で 約 7 % 上 昇 し て
お り 、他 産 業 と 比 較 し て も 高 い 伸 び 率 を 示 し て い る も の の 、製 造 業 と 比 べ 低 い
水 準 と な っ て い ま す 。ま た 、政 府 か ら 経 済 界 に 対 し 、賃 金 の 継 続 的 な 引 上 げ に
向 け た 取 組 が 要 請 さ れ て い る と こ ろ で す 。
以上 を踏 まえ 、貴 団体 にお かれ ては 、傘 下の 会員 企業 に対 し、下記 の措 置を 講
じる こと によ り、引き 続き 、適 切な 賃金 水準 の確 保を 促し 、技 能労 働者 の処 遇改
善を 図る よう 、改 め て周 知を お願 いし ま す。
また 、別 添1 を各 都 道府 県及 び各 政令 指 定都 市あ てに 通知 し てお りま すの で、
併せ てお 知ら せし ま す。
記
1. 技能 労働 者へ の 適切 な水 準の 賃金 の 支払 いに つい て
公 共工 事品 質確 保 法に おい ては 、公 共 工事 の受 注者 は、 基 本理 念に のっ とり、
契約 され た公 共工 事 を適 正に 実施 し、下 請 契約 を締 結す ると き は、適 正な 額の請
負代 金で の下 請契 約 の締 結に 努め るこ と(第8 条第 1項 )、技 術者、技能 労働 者
等の 育成 及び 確保 並 びに これ らの 者に 係 る賃 金そ の他 の労 働 条件 、安 全衛 生その
他の 労働 環境 の改 善 に努 める こと( 第8 条 第2 項)等 が受 注者 の 責務 とし て位置
づけ られ てい る。
公共 工事 設計 労務 単 価の 上昇 は、直接 的に は発 注者 が積 算す る 予定 価格 の上昇
につ なが るが、これ を 技能 労働 者の 処遇 改 善に もつ なげ るた め、元請 業者 におい
ては 、適 切な 価格 での 下請 契約 の締 結を 徹 底す ると とも に、下請 業者 に対 し、再
下請 業者 との 適切 な 価格 での 契約 の締 結 や、技能 労働 者へ の適 切な 水準 の賃 金の
支払 いを 要請 する 等、現場 を支 える 技能 労 働者 の隅 々ま で適 切 な水 準の 賃金 が支
払わ れる よう、最大 限努 める こと。なお 、今年 度、国 土交 通省 が実 施し た社 会保
険の 加入 及び 賃金 の 状況 等に 関す る調 査(以 下、「 実態 調査 」とい う。)に よれ
ば、高次 の下 請業 者に おい て、技能 労働 者の 賃金 が低 い傾 向と な って おり 、ま た、
いて は、下 請契 約の 締 結に 際し てこ うし た 状況 を考 慮す ると と もに、下請 業者に
おい ては 、自 ら雇 用 する 技能 労働 者の 賃 金水 準の 引き 上げ を 図る こと 。
2. イン フレ スラ イ ド条 項の 適用 等に つ いて
国土 交通 省直 轄工 事 では、本日 付の 新労 務 単価 の上 昇を 受け、別 添2 のと おり、
① 平 成 30 年 3 月 1 日 以 降 に契 約 を 締 結 す る 工 事の う ち 、 旧 労 務 単 価を 適 用
し て 予定 価 格 を 積 算 し て いる も の に つ い て は 、新 労 務 単 価 に 基 づ く請 負 代
金額 に変 更す る
② 平 成 30 年 2 月 2 8 日 以 前に 契 約 を 締 結 し た 工事 の う ち 、 3 月 1 日に お い
て 工 期の 始 期 が 到 来 し て いな い も の に つ い て は、 「 賃 金 等 の 変 動 に対 す る
工 事 請負 契 約 書 第 2 5 条 第6 項 の 運 用 に つ い て」 ( 平 成 2 6 年 1 月3 0 日
付 け 国地 契 第 5 7 号 、 国 官技 第 2 5 3 号 、 国 営管 第 3 9 3 号 、 国 営計 第 1
0 7 号、 国 港 総 第 4 7 1 号、 国 港 技 第 9 7 号 、国 空 予 管 第 4 9 1 号、 国 空
安 保 第7 1 1 号 、 国 空 交 企第 5 2 3 号 、 国 北 予第 3 6 号 ) の 記 1 .( 1 )
及び 2. から 8. ま で( 4. (3 )を 除 く。 )の 規定 を準 用 する
こと 等と し、地 方公 共団 体に 対し ては、別添 1の 記2.のと おり、適切 な運 用を
要請 した とこ ろで あ る。
これ らの 取扱 いに よ り請 負代 金額 が変 更 され た場 合は、1.の 趣旨 にの っと り、
元請 業者 と下 請業 者 の間 で既 に締 結し て いる 請負 契約 の金 額 の見 直し や、技能労
働者 の賃 金水 準の 引 き上 げ等 につ いて 適 切に 対応 する こと 。
3.法定 福利 費等 の適 切な 支払 いと 社会 保 険へ の加 入徹 底に 関 する 指導 につ いて
新 労務 単価 にお い ても、引き 続き、技能 労働 者が 社会 保険 等 に加 入す るた めに
必要 な社 会保 険料 の 本人 負担 分が 勘案 さ れて いる ほか 、国 土交 通省 直轄 工事 にお
いて は、平 成2 4年 4 月に 行わ れた 現場 管 理費 率式 の見 直し に より、事業 主が負
担す べき 法定 福利 費 につ いて も、適切 に予 定価 格に 反映 され る よう 措置 され てい
る。また 、地 方公 共団 体に 対し ては 、別 添 1の 記3 .の とお り、適切 な措 置を 要
請し たと ころ であ る 。
これ らを 踏ま え、元請 業者 にお いて は、受注 時に おけ る適 正な 法 定福 利費 等( 社
会保 険料 の事 業主 負 担分 及び 本人 負担 分)の確 保に 努め るこ と。また 、今 年度 国
受け 取れ てい ない 工 事の 割合 が多 い傾 向 が見 られ たこ とを 踏 まえ 、必 要な 法定福
利費 が確 実に 確保 さ れる よう、下請 業者 に 対し、見積 条件 に明 示 する こと 等によ
り、法定 福利 費を 内訳 明示 した 見積 書の 提 出を 促す こと 。さ らに 、提 出さ れた 見
積書 を尊 重し て法 定 福利 費を 適正 に含 ん だ額 によ り下 請契 約 を締 結す るこ と。併
せて、下請 契約 の締 結 にあ たっ ては、社会 保 険料 の本 人負 担分 に つい ても 適切に
請負 金額 に反 映す る こと 。
加え て、昨 年7 月に 建 設工 事標 準請 負契 約 約款 を改 正し、受注 者 が作 成し 発注
者 に 提 出 す る 請 負 代 金 内 訳 書 に 法 定 福 利 費 を 明 示 す る も の と す る 規 定 を 新 設 し
たこ とを 踏ま え、公共 発注 者及 び民 間発 注 者の 請負 契約 約款 の 改正 に的 確に 対応
する とと もに、建設 工 事標 準下 請契 約約 款 を速 やか に採 用す る 等、建 設工 事標準
請負 契約 約款 の実 施 につ いて 適切 に対 応 する こと 。
また、下請 業者 にお いて は、注 文者(元 請 業者 又は 直近 上位 の 下請 業者)に対
し、標 準見 積書 等の 法 定福 利費 を内 訳明 示 した 見積 書を 提出 す ると とも に、再下
請業 者に 対し、法定 福 利費 を内 訳明 示し た 見積 書の 提出 を促 し、提出 され た見積
書を 尊重 する こと 。併 せて 、自 ら雇 用す る技 能労 働者 に対 し、社会 保険 料の 本人
負担 分を 適切 に含 ん だ額 の賃 金を 支払 い、法令 が求 める 社会 保 険に 加入 させ るこ
と。
なお 、「公 共工 事の 入 札及 び契 約の 適正 化 を図 るた めの 措置 に 関す る指 針」(平
成1 3年 3月 9日 閣 議決 定。平 成2 6年 9 月3 0日 最終 変更。)に お い て は 、「 法
令 に 違 反 し て 社 会 保 険 に 加 入 し て い な い 建 設 業 者 に つ い て 、公 共 工 事 の 元 請 業
者 か ら 排 除 す る た め 、定 期 の 競 争 参 加 資 格 審 査 等 で 必 要 な 対 策 を 講 ず る も の と
す る 」こ と や 、「 元 請 業 者 に 対 し 社 会 保 険 未 加 入 業 者 と の 契 約 締 結 を 禁 止 す る
こ と や 、社 会 保 険 未 加 入 業 者 を 確 認 し た 際 に 建 設 業 許 可 行 政 庁 又 は 社 会 保 険 担
当 部 局 へ 通 報 す る こ と 等 の 措 置 を 講 ず る こ と に よ り 、下 請 業 者 も 含 め て そ の 排
除 を 図 る も の と す る 」 こ と と さ れ て お り 、 公 共 工 事 発 注 機 関 に こ れ ら の 措 置 を
講ず るよ う要 請し て いる 。
4. 若年 入職 者の 積 極的 な確 保に つい て
若 年 労 働 者 の 処 遇 改 善 に よ り 若 年 入 職 者 を 確 保 し た 企 業 が 円 滑 な 技 能 承 継 を
通じ て成 長し てい く とい った 健全 な循 環 を形 成す るこ とが で きる よう 、新 労務単
価の 上昇 を若 年労 働 者の 賃金 引き 上げ と 社会 保険 への 加入 に つな げ、処遇 改善を
5. ダン ピン グ受 注 の取 り止 めに つい て
ダ ン ピ ン グ 受 注 は 下 請 業 者 へ の し わ 寄 せ や 技 能 労 働 者 の 賃 金 水 準 低 下 等 に つ
なが りや すく 、担 い手 の確 保・育成 を困 難と する もの であ るこ と から 、適 正な 金
額に よる 契約 締結 を 徹底 し、 ダン ピン グ 受注 を取 り止 める こ と。
また 、建 設業 法( 昭 和 2 4 年 法 律 第 1 0 0 号 )第19条 の3 に規 定さ れて いる
とお り、建設 工事 の注 文者 は、自己 の取 引上 の地 位を 不当 に利 用 して 、工 事の 施
工 に 通 常 必 要 と 認 め ら れ る 原 価 に 満 た な い 金 額 で の 契 約 を 締 結 し て は な ら な い
こと につ いて 、改 め て趣 旨を 徹底 する こ と。
6. 適正 な工 期設 定 に伴 う必 要経 費の 確 保に つい て
工 期 の 設 定 に 当 た っ て は 、「 建 設 工 事 に お け る 適 正 な 工 期 設 定 等 の た め の ガ イ
ド ラ イ ン 」( 平 成 2 9 年 8 月 2 8 日 建 設 業 の 働 き 方 改 革 に 関 す る 関 係 省 庁 連 絡 会
議 申合 せ ) に 基 づき 、 不 当 に 短 い 工 期 と な る こ と の な い よ う 、 適 正 な 工 期 で の
請 負 契 約 を 締 結 す る こ と に 努 め る と と も に 、適 正 な 工 期 設 定 に 伴 い 、労務費(社
会保 険の 保険 料の 本 人負 担分 を含 む賃 金)、社会 保険 の法 定福 利 費(社 会保 険の 保
険 料 の 事 業 主 負 担 分 )、 建 設 業 退 職 金 共 済 制 度 に 基 づ く 事 業 主 負 担 額 な ど の 必 要
経費 に しわ 寄せが 生 じ な い よ う 、 法 定 福 利 費 等 を 見 積 書 や 請 負 代 金 内 訳 書 に 明
示 す る こ と 等 に よ り 、 適 正 な 請 負 代 金 に よ る 請 負 契 約 を 締 結 す る こ と 。 ま た 、
下 請 契 約 に お い て も 、こ れ ら の 必 要 経 費 を 含 ん だ 適 正 な 請 負 代 金 に よ る 下 請 契
約 を 締 結 す る こ と 。
7. 消費 税の 適切 な 支払 いに つい て
平成 26 年4 月1 日 の消 費税 率の 引き 上 げに 関連 して 、消 費 税の 円滑 かつ 適正
な転 嫁の 確保 のた め の消 費税 の転 嫁を 阻 害す る行 為の 是正 等 に関 する 特別 措置
法( 平成 25 年法 律 第4 1号 。以 下「 消 費税 転嫁 対策 特別 措 置法 」と いう 。)
が施 行さ れた とこ ろ であ る。 引き 続き 、 消費 税転 嫁対 策特 別 措置 法及 び建 設業
法を 遵守 し、 適正 な 建設 工事 の請 負契 約 の締 結及 び代 金の 支 払い を行 うこ と。
国 地 契 第 5 2 号
国 官 技 第 2 6 4 号
国 営 管 第 3 8 3 号
国 営 計 第 1 0 2 号
国 港 総 第 5 2 2 号
国 港 技 第 7 3 号
国 空 予 管 第 7 5 7 号
国 空 空 技 第 3 9 0 号
国 空 交 企 第 3 6 9 号
国 北 予 第 2 1 号
平 成 3 0 年 2 月 1 6 日
大 臣 官 房 官 庁 営 繕 部 各 課 長 殿
各 地 方 整 備 局 総 務 部 長 殿
企 画 部 長 殿
港湾空港部長 殿
営 繕 部 長 殿
北 海 道 開 発 局 事業振興部長 殿
営 繕 部 長 殿
各 地 方 航 空 局 総 務 部 長 殿
空 港 部 長 殿
保 安 部 長 殿
国 土 交 通 省
大 臣 官 房 地 方 課 長
大 臣 官 房 技 術 調 査 課 長
大 臣 官 房 官 庁 営 繕 部 管 理 課 長
大 臣 官 房 官 庁 営 繕 部 計 画 課 長
港 湾 局 総 務 課 長
港 湾 局 技 術 企 画 課 長
航 空 局 予 算 ・ 管 財 室 長
航 空 局 航 空 ネ ッ ト ワ ー ク 部 空 港 技 術 課 長
航 空 局 交 通 管 制 部 交 通 管 制 企 画 課 長
北 海 道 局 予 算 課 長
( 公 印 省 略 )
「平成 30 年3月から適用する公共工事設計労務単価について」
の運用に係る特例措置について
「平成 30 年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(平成 30 年
2月 16 日付け国土建労第 1479-2 号、国港技第 70 号)により平成 30 年3月か
ら適用する公共工事設計労務単価(以下「新労務単価」という。)が決定さ
れ、平成 29 年3月から適用した公共工事設計労務単価(「平成 29 年3月から
適用する公共工事設計労務単価について」(平成 29 年2月 10 日付け国土建労
第 1029-2 号、国港技第 61 号)において定められた公共工事設計労務単価をい
い、以下「旧労務単価」という。)に比して全職種単純平均で 2.8 パーセント
上昇したところである。
これに伴い、労務単価等の取扱いに関し、下記のとおり特例措置を定めたの
で、取扱いに遺漏なきよう措置されたい。
記
第一 措置の概要
新労務単価の決定に伴い、第二に定める工事の受注者は、「工事請負契約書
の制定について」(平成7年6月 30 日付け建設省厚契発第 25 号)別冊工事請
負契約書第 55 条、「官庁営繕部所掌の工事に係る工事請負契約書の制定につ
いて」(平成7年9月5日付け建設省営管発第 556 号)別冊工事請負契約書第
55 条、「工事請負標準契約書の制定について」(平成8年1月 24 日付け港管第
111 号)別冊工事請負契約書第 57 条又は「工事標準請負契約書について」(平
成8年3月19 日付け空経第 212 号)別冊工事請負契約書第 56 条の規定に基
づく請負代金額の変更の協議を請求することができるものとする。
第二 具体的な取扱い
(1) 平成 30 年3月1日以降に契約を締結する工事のうち、予定価格の積算に
当たって旧労務単価を適用したものについては、次の方式により算出され
た請負代金額に契約を変更するものとする。
変更後の請負代金額=P新×k
この式において、「P新」及び「k」は、それぞれ次に掲げるものとする。
k :当初契約時点の落札率
(2) 平成 30 年2月 28 日以前に契約を締結した工事のうち、3月1日におい
て工期の始期が到来していないものについては、「賃金等の変動に対する工
事請負契約書第 25 条第6項の運用について」(平成 26 年1月 30 日付け国
地契第 57 号、国官技第 253 号、国営管第 393 号、国営計第 107 号、国港総
第 471 号、国港技第 97 号、国空予管第 491 号、国空安保第 711 号、国空交
企第 523 号、国北予第 36 号)記1.(1)及び2.から8.まで(4.(3)を
除く。)の規定を準用するものとする。
第三 その他
落札者決定通知後の工事にあっては、落札者に対し本特例措置に基づく対
応が可能となる場合があることを説明した上で契約を締結するものとする。
また、契約締結後の工事にあっては、受注者に対し本特例措置に基づく対応